die Mondsichel @ Rosebud

「月鎌/Fの中のMの中のF」美少女ゲーム論別館。

2007-04-22

[]「おまえ、いいやつだな」 10:58 はてなブックマーク - 「おまえ、いいやつだな」 - die Mondsichel @ Rosebud

 『くすり指の教科書』(1996)の話。

 この作品の功績は、

 第一におまけモード後日談を収録したこと、

 第二に男性キャラエンディングを設けたこと

であると私は考えている。

 もちろん私のエロゲ遍歴の記憶に基づくので最初の作品だったかということはまったく保証できない。


 前者については、システム上は『みずいろ』の「アフターえちぃストーリー」に近いが、実質的には物語の後半ともいえるもので、Hシーンとエンディングとの時間的差異がほとんど無かった当時に「H後」の日々を描いているというのは非常に珍しかったのではないだろうか。「H後」の日常といちゃいちゃを描いたことで評価の高い『とらいあんぐるハート』が1998年であることを考えると、この点ではわずかに先駆的であったのかもしれない。(……と記憶頼みで書いてきたら『きゃんきゃんバニー エクストラ』がおまけモードのアフターストーリー1993年時点でやっていたらしいことを目にする。未確認だがとりあえず追記しておく。)


 後者については……いや実際この手の男性キャラルート・エンドって初出はいつからなのか、って話で本エントリの本題はむしろこっち。『くすり指の教科書』には水原幸弘という親友キャラがいるのだが、この男、ガチ主人公を愛しているのである。彼に関わるエンディングは2種あって、一方は「主人公の幼馴染みを好きなのだと思って紹介しようとしたら『俺はお前が好きなんだ!』とカミングアウトされる」もの。もう一方はその発展系で、「カミングアウトの後で姿をみないなあと思っていたところに美少女(性転換してきた幸弘)がやってきて、押し倒され、絞りとられながら意識が遠くなる」(タイトルはこのエンドの条件、幸弘に好みタイプを聞かれた時の三連三択をクリア?した際のセリフより……。キャラの絵柄的には一番ツボだっただけに衝撃は大きかったww)もの。

 もっとも、「この手のルート・エンド」と男性キャラエンドをひとくくりにしても「結果的に辿り着く」雅史エンドや雄二エンド、尊人エンドのようなフラグ不足エンドとどう区別するか、「狙っていかなければならない」ものをルートとして認識するのか、という問題はある。