die Mondsichel @ Rosebud

「月鎌/Fの中のMの中のF」美少女ゲーム論別館。

2007-05-31

[]逆ベクトルの世界 00:25 はてなブックマーク - 逆ベクトルの世界 - die Mondsichel @ Rosebud

 私は「『恋愛=戦争』視角」に加えて「『萌え≒(肯定的な)オリエンタリズム』視角」の人なので、どうしても美少女ゲームにおける諸々は「オタク」の外側に適用可能だという思考から抜け出せない。


 後者の話に繋がるが、「萌え」という言語が登場した頃から、「完璧な」ヒロインが消失したように思う。それは、パラメータが攻略条件だった、ヒロインが「倒すべき敵」だったというシステム的な面の影響もあるだろうが、実のところ「完璧な」ヒロインには「萌え」られなかったのではないかと、上述の視角を持つ私は考える。

 具体的にいえば、「萌え」をキーワードに美少女ゲームが広く知られるようになった時期において、たとえば藤崎詩織はもはや「萌えないゴミ」だったのではないか、という疑問があるのである*1


 ところが、801やハーレクインでは逆に「完璧な」男の消費率が非常に高い。コバルトにおける王子様の復権もそう。「萌え」を用いられるのは「ショタ」という事由くらいだろうか。社会的には員数外そのものの「ヤンキー」等、最近の少女漫画に多いバイオレンス属性は「萌え」とは言われないことを考えると社会的員数外と消費上の員数外は当然違うだろうし*2


 男性キャラの「萌え」については先日からの「美少年の現代史」同様に継続思考事項としておく。

*1:なお、同系列のゲームだが、『同級生』の桜木舞は「お嬢様」という階級的員数外事由を持つ。http://d.hatena.ne.jp/./Kadzuki/20061125#p1

*2:もちろんこれは修羅場系邪悪系ヒロインにも言えることであって私も人のことは言えないが。