die Mondsichel @ Rosebud

「月鎌/Fの中のMの中のF」美少女ゲーム論別館。

2007-07-15

[]速度が違いすぎて 16:51 はてなブックマーク - 速度が違いすぎて - die Mondsichel @ Rosebud

『遥かに仰ぎ、麗しの』プレイ中。


司の転落速度にプレイヤーである私の速度が付いていかない。もっとも、司もかなり遅い方ではあるのだが。よくまとまってはいる、けれど急加速に首がもげそうになる。

しかしその一方で私は、、『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』のシャーロックや、『影の王国』の月哉の内心の変動には十分ついていけている。『龍と魔法使い』のタギや『クラウディア』のラタにはついていけなかったが。


「天使なんかいやしねえ四月」でも私はプレイヤーを置き去りにする主人公の感情について考えているが、この速度差というものは、プレイ上どうしようもないものかもしれないな。


シャーロックは「運命の輪」で7巻だがまだ明確には認めたくないようである。月哉は12巻かけて手を繋ぐのがやっとである。タギの場合は3巻。ラタに至っては読み切り1巻。

おそらくエロゲの1ルートはせいぜい文庫1~2巻分くらいだろう。

もっとも、多くのBLが単巻であることを考えれば、この「長さ」に男女別の有意差があるとは考えにくい。


「一人の男が、最初から下心を持っていない状態で、一人の女性を愛し、結ばれるまでに踏み切る」という過程について、許容される速度はたしかに人それぞれだ。ただ、エロゲにおいて、どちらかというとこの「許容速度」は(ゲームシステム・難易度の都合もあるだろうが)「速くなっている」と私は感じている。従来の「純愛」ゲーでは結末に一回あれば十分だったが、今では一定の尺とシナリオの起承転結に複数回のエロシーンを投入するためか、前倒しになっているのではないかという印象がある*1


「体感速度」のあわなさと、主人公の豹変は私にとってエロゲを楽しむ妨げになっている。体感速度を考慮する必要がない陵辱系は別。また、戦略系やアクション系などは、この「体感速度」を狂わせるのに効用があるのかもしれないなあと思いつきを抱えてみる。

*1:抜きゲーとの境界が曖昧になっているという感もある。