こぐにと。 cognit. このページをアンテナに追加 RSSフィード

Archive | Profile
これまでの議題 | 被ブクマ
cogniのダイアリ | はてなB
cognitiveあっとinfoseek.jp

<< 2007/01 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最近のコメント
こぐにと。はTactics/Keyゲーム評論集『永遠の現在』を応援しています。
 | 

2007-01-26

[] ネトラジ、文体、日常  ネトラジ、文体、日常 - こぐにと。 cognit. を含むブックマーク はてなブックマーク -  ネトラジ、文体、日常 - こぐにと。 cognit.  ネトラジ、文体、日常 - こぐにと。 cognit. のブックマークコメント

crow_henmiさんのところでネトラジをやったなどという報を見る。ネトラジとはネットラジオの略らしい。なるほど、いくら和みの名塚と言えど他人が喋るラジオを聴くのは耐えがたかったが、自ら行えばその問題は解消される。なんと簡単な回答だったのだろう。しかし何のために?自意識の満足のために。いつ?時差は約半日だぜ。などとそんなことを気にしても始まらない。ためしにネットラジオについて検索してみる。livedoorが引っかかる。ライブドアか…と呟きつつ、放送方法の項を見る。すっげ面倒くさそうだ。諦めよう。そもそも喋ることがない。そんなラジオ放送にただ一つメリットがあるとすれば、自分は果たしてオタク臭い喋り方かどうか、ということを多人数に判断してもらえることだろう。統計を取れば、オタク臭い喋り方というものは恐らく存在する。喋り方が特徴的過ぎると「アレな人だな」と解ってしまう。その域に自分が入り込んでいるかどうかがかなり心配である。もし話し方がアレであれば直さなければならない。特に笑い声が奇矯で嫌気がさしたりするのは誰でも経験があると思うのだが。声ではそんなに差が出ないものの、笑っているときの息遣いには特に個性が出るように感じている。ひゅうひゅう言う人とかいるよね。

文体のことを考えている。参加されることを要求してくる文体とただ見られる文体とを便宜的に分別してみる。このとき、テキストサイトは恐らく後者に属するだろう。フォントいじりは見ることに特化しているから(テキストサイトはフォントいじりという文体を利用していた)。同時、テキストサイトが自嘲という自己対象化、つまり自己を対象化して笑うという作業をしばしば経ていたことも見逃すことはできない。ここにおいて文体と内容の分離不可能性を見て取ることもできる。さて、対象といえばそれは指示されるものだ。例えば吉本隆明は言語の性質を大きく自己表出と指示表出に分けた。これは一時のFrege的な分割(sense/reference)に相似していると見ることもできる。だが、truth-valueなどを吉本は考えてはいないようなので、その内実までも同じだとは口が裂けてもいえない。しかし譲歩して、その分割操作そのものについての相似は言えよう。そして日常の文章を考える上では吉本に寄り添う方が豊穣な結果を生むように思える。時枝誠記などを参照し、文芸(特に詩作)のほうに適用を試みていたのが吉本だから。もちろん、Fregeよりも劣る点はあると思う。例えばFregeのsense/referenceのほうが、自己表出と指示表出が拮抗するような書き方をしている吉本よりも、その適用範囲は広いのではないか。…どっちを持ち上げたいんだ。

文章からその人の素養や知能は滲み出るものだとは思う。例えば編著の本を読めば、どの論文の著者が将来有望であるかすんなり解るときがある。特に人文科学。問題への切り込み方が違う、論理展開が違う、文体が違う、などの点をもっておおよその著者の能力を判断できるだろう。これはどうやら年老いても変わらないらしく、この前九鬼周造についての編著本を読んだら、坂部恵の論文だけが妙に輝いていた。また、引用の一つとってすらその人の質を表すに十分だと思われる。詳しくはユリイカの論文作法の号を参照のこと。Webには狂気の沙汰としか思えない引用があったりして、必要もない驚きで満ち溢れているものである。

日常と非日常について。二つは扱いやすい概念であり事実多様な用法を見かけるが、その内実はほとんど考慮されない。二つはただ名指されるだけである。ためしに非日常を定義してみよう。多くの人は「非日常とは日常的ではないもの」と言うのではないか。ここで注目すべきことは、日常という言葉に潜んでいる規則性が、この定義に含意されていることである。故に非日常という上記の定義をWittgensteinの規則についての問題として変換するならば、「日常でないと言われたら、非日常である」という命題が導出される。非日常の側から日常を定義しようとしても同様だ。つまり、非日常は日常を包摂する形で定義され、日常は非日常を包摂する形で定義される。しかしそれはおかしくはないか。この出発点から考える限り、日常は常に我々の手から逃げていくのではないか。「それは日常ではない」「ならば何だ」「非日常だ」などという応酬は無意味ではないか。

ためしにほかの事を考えてみる。日常と非日常は現代学園異能などと呼ばれる物語形式においてしばしば見られる対比であると聞いた。日常と非日常は、物語論的な運動によって反復する。例えば『灼眼のシャナ』における日常と非日常は、吉田さんとシャナという二人のヒロインによって象徴され、主人公はその間を反復する、と聴く。しかし恐らく、シリーズが進むにつれて作品のマンネリ化などと蔑まれることが起こるだろう。それは読者がその物語論的な運動に馴れてしまうという現象だ。言い換えればここでは、日常と非日常の反復運動が日常化している。同様の現象がKanonの舞シナリオでも見られると言ってよい。毎晩の魔物退治というイベントは、昼間の弁当も相俟って、すぐに日常と言う言葉に回収される。ここで注意すべきは、その運動が『毎晩』という時間的な定期性において、その非日常の日常化、ルーティンワーク化を推し進めているという点である。むろん、ここではこのルーティンワークが美少女ゲーム全般に見られる構造であるという、astazapoteの指摘(ONEやTo Heartのレビュー参照)を下敷きにしている。ルーティンワークはすべてのゲームに組み込まれている装置であり、イベントの「そのもの性」を回収する装置でもある。ただ間断なく続いていく、常に宙吊りされる日常。日常は常にその範囲を拡張する概念である。日常は敗北しない。しかしそれでは全てが日常という言葉に含まれてしまう。ならば果たして、日常は指し示せる形で実在するのか。実在しないとすれば日常というものの理解は不可能なのか。

この問いに対して、私はそうではないと考える。私はかつて、舞シナリオにおける日常と非日常の地続きを指摘したことがある。あの麦畑の一瞬の成立には宙吊りが必要だったのだとも。ONEの永遠の世界とてそうである。永遠の世界の描写は合間合間に挿入されるものの、永遠の世界が生起した理由を説明する過去のエピソードは、ほとんど唐突にプレイヤーの目の前に現れる。しかし両者とも、圧倒的な体感と速度をもって、とにかくイメージが過ぎ去っていくこと、とにかく存在が消えることが了解される。この唐突さ。この唐突さには、日常を継起的に顕現させることを可能にするとともに、しかしその日常においては決して見ることのできない、何らかの装置を見ることができるのではないか。そしてそこから、日常や非日常という垢のついた概念で搦め捕られないものを見つけられるのではないか。スタバの窓からふと犬を見つける、この「ふと」の一瞬を。そこにおいて、日常と非日常の物語論的な反復は霧散する。なぜなら、日常も非日常もなくなるのだから*1。そして「ふと」そのものが顕れる。

つまりこうである。日常と非日常という概念に惑わされることなく、それらを区別してしまう何かに我々は手を伸ばすべきだ。それはdifferance(sameness which is not identical)と書くかもしれないし、質料性と書くかもしれない。それを知るのではなく、モデル化する試みが果たされたとき、日常と非日常が構成的に理解されるのである。恐らくは。(つづかない)

追記:なんか面白くないなぁ…。多分もう二ひねりほど必要なんじゃないだろうか。

*1:なお、永遠の世界から帰還後の浩平の状態については田辺元の『懺悔道の哲学』と比較するのが適当だと思われる。自覚や媒介、自己否定などがその共通点だから。永遠の世界を日常の限界まで推し進めた点として理解し、その世界を日常と非日常の結節点として働かせるのである。

AlexAlex2011/07/29 13:01You are so aewosme for helping me solve this mystery.

tikrwstxgtikrwstxg2011/07/30 01:04to7uNX <a href="http://jkwnlxypdcbf.com/">jkwnlxypdcbf</a>

pjuxenuwbapjuxenuwba2011/07/30 20:45LZGZ8v , [url=http://zwdrwykjclva.com/]zwdrwykjclva[/url], [link=http://bczseqybyzck.com/]bczseqybyzck[/link], http://fziifoninisj.com/

aqfrpxaqfrpx2011/07/31 21:03MQnzP4 <a href="http://mxibkxscekci.com/">mxibkxscekci</a>

hhusbzkdhhusbzkd2011/08/01 23:17g9RzrW , [url=http://soltowqtqpkg.com/]soltowqtqpkg[/url], [link=http://wyiubjaprmml.com/]wyiubjaprmml[/link], http://inaogqlpysbs.com/

トラックバック - http://rosebud.g.hatena.ne.jp/cogni/20070126
 |