博物子

美少女ゲーム年代記 (id:genesis)  

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Tuesday, 2008/04/01

Key『リトルバスターズ!』

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 世の中に嘘と騙し合いが横行する中,静かにVisualArt’s/Keyリトルバスターズ!』(asin:B000OPT7VE)の終幕を眺めておりました。インストールしたのは3月11日で,それからちょっとずつ読み進めて。以下,とりとめもない放言。

ネタばれへの配慮は行っておりません。

  • ファースト・インプレッション。コンシューマー移植作には触れていないので,初回段階からボイス入りのものとしては初めての体験。「棗鈴の声は艶があっていいなぁ」でした。
    • その後,舌っ足らずな能美クドリャフカ,声色がくるくると変化する三枝葉留佳も加わり,会話を聞いているのが楽しい。日常パートが疾駆する場面での心地良さは,やはり圧巻。
  • しかし,プレイ初日にして「シナリオに着いて行けません」でした。
    • これは結末において作品の側から弁明がなされるけれども,だからといって導入部が面白くなかったという印象を塗り替えるものではありません。
  • そのまま,気の赴くままに進めていったら鈴の第1エンドに入ってしまいました。
    • 強制終了される場面で,作品に対する印象はかなり悪くなりました。世界を司るシステムの声が表示されるだなんて,あからさまなメタじゃないですか……。
  • それからは攻略チャートを見ながら進めました
  • 個別ルートの最初は,わふー(クドリャフカ)シナリオ。
    • キャラ造形は『ONE』の繭を引き継ぐ系譜。でもって,シナリオ構造は,それ何ていう米澤穂信さよなら妖精』。いわゆる奇跡が脈絡もなく発動されるせいで非常に後味が悪い。
  • 個別ルートの2番目は,やはー(葉留佳)シナリオ。キャラとしては苦手なのだけれど,声に惹かれて……。
    • 承認欲求を主軸に据えた構成は,『CLANNAD』の渚シナリオ(学園編)。
    • ルート分岐前の段階で,トリックの存在(二木佳奈多との)に気付いてしまう。これぞ『シンフォニック=レイン』効果。ちょっと損した気分。ミステリーは騙されてこそ楽しい。
    • 展開において『ひぐらしのなく頃に』の「目明し編」を容易に連想させてしまう造り。双子姉妹の物語パターンって,(1)入れ替わる,(2)揃って同じ人を好きになる,(3)生物学的には同じなのに環境因子のせいで異なってしまった片割れが憎い――しか無いんでしょうか。
  • このあたりの段階で,男性陣のボイスを停止。
  • ミニゲームもすべてスキップ。時間つぶしに付き合う暇はないので。
  • 3番目に西園美魚シナリオ。てらいもない《永遠の世界》は,いかがなものか……。構造は『A I R』の遠野美凪&みちるシナリオに近似。キャラの性格を変えているけれど同工異曲。
  • 4番目に神北小毬シナリオ。思い出せない記憶→大きなおでん種(まこぴー),やまない雨→里村茜。「だから,起きたら忘れていい」→反転させると「忘れてください」→うぐぅ
  • 個別ルートの最後は,来ヶ谷唯湖。
    • え~と,『C†C』?
  • Refrain
    • ……。
    • 初期設定段階から,障害を負っていたり親の愛情を得られなくてトラウマがあったり想いだけが残存する存在だったりするのは仕方ない,と思う。でも,《物語の都合》の濫用は,そろそろ勘弁して欲しい。物語の中途でデウス・エクス・マキナが現れて奇跡を起こされても,不条理を仕掛けた神は貴方でしょう――と。『CLANNAD』もあれでしたが,本作は緩衝もなく直裁に構造が出てくるので,強い嫌悪が生じてしまいます。
  • とにかく,モチーフからいろいろと過去作品を思い出してしまうのは褒められた話ではない。好意的に採ればKeyというソフトハウスの特質だけれど,悪意を込めて言えば「またか」なわけで。
    • 本作の場合,被覆がほとんど無くて,構造が剥き出しなので,余計に意識してしまうのだろうなぁ。
    • いくら野郎が泣いて感動を押し売りしてこようが,私は納得しないですヨ。
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